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内窓設置や断熱性能向上した際に特に配慮したい点

recosys

公開日時

2026/1/14 05:46

内窓設置や断熱性能向上した際に特に配慮したい点

マンションで内窓設置や断熱性能向上リフォームを行う場合、その効果を最大限に発揮し、思わぬトラブルを避けるために特に注意したい点がいくつかあります。

断熱性能向上・内窓設置で特に配慮したい点

1. 結露する場所が変わる「新たな結露リスク」への配慮

断熱改修で最も注意が必要なのが、断熱した場所以外への結露の移動です。

内窓(二重窓)を設置すると、窓ガラスの表面温度が上がり、窓自体の結露は大幅に減ります。しかし、室内から逃げ場を失った湿気を含んだ暖かい空気が、断熱できていない他の冷たい箇所に集中し、新たな結露を発生させることがあります。

【注意すべき場所】

壁や天井の隅、特に北側や角部屋。

押し入れや家具の裏側(空気の通り道がない場所)。

断熱対策をしていない他の窓(一部の窓だけ対策した場合)。

【対策】

家全体のバランスを考慮する:余裕があれば、窓だけでなく、壁や床など他の冷えやすい箇所(特に北側など)の断熱も検討する。

換気を徹底する:24時間換気システムを止めない、定期的に窓を開けて空気の入れ替えを行う、除湿機を活用するなど、室内の湿気を外に排出することが極めて重要です。

2. 気密性向上による「換気の重要性」

内窓を設置すると、窓からの空気の漏れ(隙間風)が大幅に減り、室内の気密性が向上します。気密性が高まることは断熱効果を高めますが、その反面、適切な換気を行わないと、以下のような問題が発生します。

酸素不足・シックハウス:汚れた空気や二酸化炭素が室内に留まりやすくなります。

カビ・ダニの増殖:生活で発生する水蒸気(料理、入浴、洗濯物の室内干しなど)がこもり、湿度が高くなってカビの原因となります。

【対策】

計画的な換気:マンションに設置されている24時間換気システムを常に稼働させましょう。

窓開け換気:対角にある窓を数分間開けるなどして、空気の通り道を作り、新鮮な空気を取り込むようにします。

燃焼器具の使用注意:石油ストーブやガスファンヒーターなど、燃焼時に水蒸気を大量に発生させる暖房器具は、高気密な部屋での使用は控えましょう。

3. 内窓設置による「生活への影響」

内窓を設置することで、開口部周りの使い勝手に変化が生じます。

影響

詳細と対策

開閉の手間

窓の開閉が2回(既存窓+内窓)必要になります。特に頻繁に開閉する窓は、手間が増えることを理解しておきましょう。

掃除・メンテナンス

窓ガラスやサッシが2組になるため、掃除する箇所が増えます。結露を防ぐためにも、定期的な拭き掃除が大切です。

設置スペース

窓枠の奥行きに内窓の設置スペース(通常7cm程度)が必要です。また、内窓が既存のカーテンレールやブラインドと干渉しないか事前に確認し、必要に応じて付け替えを検討しましょう。

部屋の見た目

窓枠が二重になるため、見た目の印象が変わり、窓周りが少し狭く感じる場合があります。

4. マンション特有の「管理規約」

マンションの場合、専有部分(お部屋の内部)であっても、窓は「共用部分」に該当することが一般的です。

内窓(二重窓):多くの場合、既存の窓の外側には手を加えないため、管理規約上の問題になりにくいですが、念のため管理組合に確認しましょう。

窓自体の交換(カバー工法など):既存の窓(サッシ)を撤去・交換するリフォームは、外観の変更や構造に関わるため、原則として認められません

リフォーム計画を立てる際は、必ず管理規約を確認し、不明点があれば管理組合に問い合わせることが重要です。

これらの注意点を踏まえて、信頼できるリフォーム業者に相談し、ご自宅の環境に最適な対策を計画することをおすすめします。

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